子どもは少々品がない言葉が好きなもの。あれやこれやとあるが、もちろん『おしり』もその例に漏れない。そういうとEテレでよく見る人気の探偵がよぎるが、彼についてはまた別の機会にしたい。
この本の『しりながおばけ』はそのまんまである。おしりが長いのだ。
表紙を飾る絵を見ていただいてもわかるだろうが、おしりが長い。私はそこに気を取られてしまい、両端に見える手を見逃していた。この手もなかなかの曲者なのだ。
心理学でいうところの『目に見えないゴリラ』の如く、私の目は完全にスルーしていたが、一度気になってしまうとなんだこれは?と思わざるを得ない。しかし、絵だけではない。書いてある文もインパクトが強い。タイトルだけではないのだ。内容も簡潔(むしろ簡ケツ!?)であり、少し字が読めるようになった子や興味が出てきている子については、文もしっかりと楽しめるだろう。
書評を書く身でありながら、中身について詳しく説明できないのがもどかしい・・・。一体、何が作者にこれを書かせたのだろうか、気になってしまう一冊。
たなかひかる (著)
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