初恋の手引き『さやかちゃん』

絵本は、内容、イラスト、タイトルの三本柱が重要だと筆者は感じている。

この本はどうか？なにげないタイトルにぽわぽわっとした表紙イラスト。申し訳ないが、ここまではごく普通の絵本としか思えなかった。しかし、内容が濃いのである。恋だけに。

男の子と転校生の女の子のボーイミーツガールを描いた絵本だが、読んでいる親のほうがドキドキしてしまう。筆者（父）の場合だと、主人公を応援する、というか、過去の自分を見ているというか…。息子・娘にも同じような時がいつか来るのか…などと思いながら…照れくささに目を覆いつつも、指の隙間から見ちゃうような、そんな気分になってしまう。

もしかすると、読み聞かせ後に子ども自身も１人で読みたくなってしまうのではないだろうか・・・。