リアクションを(強制的に)取らされる本・・・!『ヘビと船長』

外国の昔話は、日本のそれとはコンセプトが異なっている。裏のメッセージとでもいうべき、教訓めいた話がないものが散見される。

例えば、『こぶとりじいさん』は、隣のおじいさんが実はいわゆる『普通の人』想定なのであり、隣のおじいさんがひどい目に合うのを見て、子どもたちは『わるいことってしちゃいけないんだなぁ』という感想を抱くのである。しかし、外国の昔話はそれがない。この『ヘビと船長』も、その例にもれなかった。

しかし、それだけではない。筆者(父)は普通に読むと、リアクションは取らない。しかし、『ヘビと船長』では、リアクションをせざるを得なかったのである。何が、とか、どこで、とか、絶対に書けないが、読みながら『うぁああああ!』『えぇぇぇぇ!』とかいう声が出た本はこの本だけである。読んでいる最中は、身もだえすることもあったが、子どもってこういうのも興味あるんだよなぁ、って、読み終わった今は思える。

ふしみ みさを (著), ポール・コックス (イラスト)

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