腹が立つ子だけれども・・・!『フンガくんシリーズ』

憎たらしい子ほどかわいい、というのはよく言われることだが、それは本当だろうか?

実際、街中を歩いていると、見ている側の気持ちをかき乱すような光景に目を奪われることもある。おもちゃ屋さんで駄々をこねるであるとか、スーパーのお菓子売り場であるとか、縁日での出店で、繰り広げられる『子どもらしい行動』。本当にかわいいのか?むしろ、腹が立つのではないだろうか?

で、本シリーズはそんな光景を見た、もしくは体験したことのある親御さんにはうってつけなのだ。

子どもがしそうなことをすべて代わりにフンガくんがしてくれるのである。さらに、フンガくんは子ども目線でも、控えめに言ってダメダメなのも良いのだ。『フンガくんってダメだよね~?』と我が子もいうが、実は違う。フンガくんはダメなことを身をもって行動で教えてくれるいい子なのだ。

しかも、押しつけがましくない。学校での道徳の授業ではない自然なダメさ、読み進めるうちに好きになる・・・ハズ!

国松 エリカ (著)

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