遅刻は厳禁ということ、忘れ物はしないこと、会社に求められているように働くこと、などは一般社会において重要であることは言うまでもない。(まぁ、少しくらいなら何とかなるということも知ってはいるのだけれども。)しかし、そんな当たり前の常識を、主人公のほげたさんはぶち壊していく。
会社に自分を合わせにいくのではなく、会社が自分に合わせろというスタイルの会社員である。だからといって、彼はコワモテで近寄りがたい人物なのではない。むしろ、いろいろな意味で柔軟な人物なのである。
なぜ『やまのかいしゃ』というタイトルなのか。ぜひとも、ご自身でその理由を確かめてほしい。奇作というべき一冊。
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